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私はこうしてます ~プレゼンの組み立て~

成功率をあげるプレゼン

プレゼンの組み立て方


仕事でプレゼンをしてもなかなか採用されないと困っている方も多いのではないでしょうか。
プレゼンの場合、フィードバックがなく不採用で片付けられることが多いのでなぜ駄目だったのか改善のヒントがないことが悩みの種・・・・など
以下の例は、悪いプレゼンですが当てはまっている場合、これから紹介する組み立て方で改善のヒントがあるかもしれません。因みにあくまで、私が考える"悪い"です。


〇学校の授業、説明会のようなプレゼン
資料の何ページを開いてくださいのような、ただの説明になってしまっているもの。
ほとんど資料の文章を音読しているだけのもの。
文章で書いてあるのならプレゼンする必要はありません。
ただただ退屈な時間に終始します。


〇自慢するプレゼン
自慢のようなアピールはクライアントを置いてけぼりにします。
「私のデザインは素晴らしいです」の表現方法を間違えるとただの自慢になります。
素晴らしいかどうかはクライアントが決めることというのを念頭に寄り添ったアピールをしたほうが賢明です。




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それではこれから本題に入ります。
私の場合デザインのプレゼンですが、プレゼンを組み立てる本質は変わらないと思いますので 他の職種の方にも参考になれば幸いです

※この記事の内容は、商品発表などのプレゼンではなく、クライアントに自分のアイデアを採用してもらうためのものです。




1 クライアント、上司などプレゼンを見る方がどんな課題を解決したいのかを考える


必ず依頼主の課題があると思います。
自分の提案で依頼主の課題を解決する事がプレゼンの目的です。
課題というのは顕在的なもの潜在的なものの2種類があります。
顕在的なものは条件(テーマ)などで提示されていますが、潜在的なものは提示されてない依頼主も気づいていないものです。

どちらも大事ですが、潜在的なものがより重要で、それこそプレゼンが成功するかどうかはそこに気づけるか(=競合との差)にかかっていると言っても過言ではないです。
潜在的なものなのでなかなか見つけられなく、気づくことは難しいですが、コツは何故プレゼンをしなくてはいけないかを考えると見つけやすいです。

デザインで言えば、こういうキーワードでデザインしてほしいと課題が提示されます。
もちろん、キーワードを満たすデザインをしますが、競合も満たすデザインをするので差がつきにくい。
キーワードが具体的であればあるほど、似通ったデザインで溢れます。
そこをより深く想像し、なぜそのキーワードなのか、そのキーワードにしようとした理由は何なのかを考えると潜在的な課題が見えてきます。
潜在的な課題を解決したものをコンセプトにすると「おっ」と思わせることができます。



2 プレゼンにストーリーをつくる


デザインができた理由、それがなぜ課題を解決できるのかをストーリーとして順序立てる。
ストーリーにする理由は一つ一つの提案に繋がりをつくるためです。
全て結末に向けた説明、伏線回収になってなくてはいけません。

素晴らしい映画を見るようなプレゼンを理想とするべきです。


3 課題解決のポイント、提案を3つに絞る


2つだと少なく、4つだと少し多い。
時間も限られているので3つくらいがちょうどいいと思います。
3つの提案は必ずコンセプトから派生させます。似たような提案にならないように注意することが重要です。


4 始まりと終わりをリンクする


マストではないですけど、やると締まりやすい。
分かりやすいのは同じ構成で差異を強調する方法です。



5 資料で補足する


プレゼン補足資料は最後に配ることが理想です。
最初からあると資料に目がいってしまうし、プレゼンの内容を聞きながら文字を読むのは難しいです。
また、プレゼン後、検討するときに「〇〇って言っていたな~」を文章で確認できるようにしておくことが必要です。
人の記憶ほど曖昧なものはないので、正しく伝えたいことほど文章にまとめておきましょう。



6 プレゼンでクライアントの質問を誘導する(質問タイムがある場合


プレゼンで全て説明しない。種を撒いておく。
時間が短いことが多いプレゼン、質問タイムもプレゼンの一部に使ってしまいましょう。
どれだけ質問をもらえるかも手応えの基準になりますし、今まで一方的に話していたのが双方で話すことで
よりアイデアに巻き込むことができます。



7 プレゼンの主な流れ


課題を解決するためのコンセプトを提示
コンセプトから提案するデザインができた経緯
課題解決の提案
デザインの作用、展開
まとめ
今までのものがデザインコンセプトにつまっていることを強調



以上が私のプレゼンの組み立て方です。
プレゼンに関係する、コンセプト→デザインの作成方法、補足資料の作成方法など
まだまだ説明していない部分もありますが、この記事が需要あるかもわからないので今日はここまでです。
 少しでも参考になれば幸いです。